特色
FEATURES

女性ヘルスケアについて

 産婦人科学は、妊娠・分娩に関連した周産期医学、不妊症やホルモンに関連した領域の生殖内分泌学、
婦人科がんなどの腫瘍を扱う婦人科腫瘍学の3つの柱、サブスペシャルティからなっていましたが、
4つ目の柱として女性医学(女性ヘルスケア)が認定されました。

 「女性医学」はこれまでの周産期医学、生殖内分泌学、婦人科腫瘍学の3つの独立した領域を有機的に結びつける土台として
確立された医療および学問であり、すなわちすべての領域に必要な学問であり臨床です。
今後ますますこの分野の重要性が示されていくことになると存じます。

思春期

 思春期とは、子どもが大人へと成長するための移行期間を指し、8歳頃から17、18歳頃までの時期に相当します。思春期の終わり頃には二次性徴は終了し、排卵性の性周期を獲得しています。
 思春期にみられる症状・疾患としては、月経痛や無月経あるいは不正性器出血などの月経異常が多いのですが、子宮内膜症など治療が必要な状態の場合もありますので、気になる症状がありましたら、産婦人科を受診してください。
 女性医師をご希望の場合は外来担当表をご覧ください。当日の状況により担当医が変更になる場合もございますのでご了承ください。

更年期

 閉経前後の5年間を併せた10年間を「更年期」といいます。更年期に現れるさまざまな症状の中で他の病気に伴わないものを「更年期症状」といい、その中でも症状が重く日常生活に支障を来す状態を「更年期障害」といいます。更年期の中でも、より症状が激しい期間は、閉経前後の2~3年ほどです。
 更年期障害の特徴の一つは、身体症状や精神症状など症状が多彩なことですが、これらが他の病気による症状ではないことを確認する必要があります。更年期障害ではない病気が疑われる場合には、該当する専門の科と連携をとりますので、まずは産婦人科にご相談ください。

女性ヘルスケア実績

 思春期から老年期までのすべてのライフステージにおいて、女性の心身にまつわる疾患に対して、健康管理などの予防から治療までを行う専門分野です。当科は日本産科婦人科学会が指定する4本柱のひとつである「日本女性医学学会 女性ヘルスケア認定施設」であり、その指導医、専門医がおります。

 大学病院という特性を生かし、産前・産後および婦人科がん治療後のメンタルヘルスケア、卵巣欠落症状、脂質異常症(いわゆる高コレステロール血症)、骨粗鬆症などヘルスケアを他科と連携を取るとともに行っています。また当科の診療から地域のクリニックあるいは保健師、包括センターへのスムーズな引継ぎ、連携を図っています。

 当科では主に以下の疾患を診療しております。

  • 無月経・月経不順・月経痛・月経前症候群(PMS)、月経前気分不快障害(PMDD)などの月経に関連した疾患
  • 小児科と協同、あるいは産婦人科に移行する内分泌学的疾患
  • 性感染症(クラミジア感染症・梅毒・HIV感染症など)
  • 外陰部の疾患・帯下(おりもの)の異常
  • 更年期障害
  • 避妊指導
  • 生活習慣病予防指導
  • 骨粗鬆症
  • 脂質異常症(心血管治療後の管理は除きます)

※旅行などのための月経移動・緊急避妊(アフターピル)に関しては診療を行っておりません。